財形保険( ざいけいほけん )
国による税制上の優遇措置や企業による給与天引き等により、サラリーマンの財産形成を支援する制度を財形制度と言いますが、財形制度のための生命保険商品を意味します。
貯蓄の機能だけでなく、保険期間中(財形年金積立保険の場合は年金開始前)に万一、死亡した場合、払込保険料累計額の5倍相当額の災害死亡保険金を受け取る事ができるという死亡保障の機能もあります。
■財形年金積立保険
生命保険会社の場合、払込保険料累計385万円(財形住宅貯蓄積立保険と通算で550万円)までは利子などの差益が非課税扱いとなり、年金受取開始後に受け取る年金も非課税扱いになります。年金受け取り以外の目的で引き出す場合は解約となり、課税対象となってしまいます。
■財形住宅貯蓄積立保険
住宅の取得を目的に積み立てて、その目的で引き出す場合には利子は非課税となります。生命保険会社の場合、財形年金積立保険と合わせて払込保険料累計550万円までは利子などの差益が非課税扱いとなります。住宅取得以外の目的で引き出す場合は、解約扱いとなり、課税対象となってしまいます。
■財形貯蓄積立保険
勤務先企業による給与天引きの積立貯蓄です。中途引き出しも自由ですが、利子などの差益は20%の源泉分離課税を受け非課税扱いとはなりませんので、ご注意下さい。